- コンクリート打ち放しの自信
- スランプ12での打設への取組み
【当社の目標とする高品質コンクリートは、『ひと手間かけた施工方法』によって、実現されています。】
当社では、建物を造るうえで最も重要となる躯体工事について、徹底した施工管理を行っております。
内装や外壁の仕上げによって綺麗にお化粧された建物だけ見ても、本来最も重要な躯体部分に欠陥があると、長い間お住まいになる建物は、維持管理に大きな費用が掛かってしまいます。
当社は、躯体工程の最終段階となるコンクリートを打ち込み作業に、『ひと手間』をかける事で高品質なコンクリートを作り出し、耐久性の高い建物を実現しています。ここでは、当社が行っている施工方法の一部をご紹介します。
1. 打設の準備 -> 2. コンクリートの打設(施工) -> 3. コンクリートの養生
コンクリート工事についてのポイントは、この3つです。当社は、このポイントとなる施工方法を標準化する事で、どの施工現場でも高い品質のコンクリートを作り出すことを、可能にしています。
高品質のコンクリートは、打設当日の作業さえ良ければ出来るというものではありません。設計図面の検討、生コン工場の調査、生コンの配合計画、型枠・鉄筋作業の検討(型枠パネルの組立方法や鉄筋の結束等について、主力協力会社と綿密な打合せを事前に行います)、当日の打設計画の立案(効率的に当日の作業を行なうために、計画書にまとめます)、更に作業に携わる全ての関係者の教育など、打設当日までのプロセスが非常に重要になります。全ての工程が計画通りに進められたことを作業所長(現場責任者)が確認し、コンクリートの打設作業がいよいよ開始されます。打設作業は、配置される作業員、当社の現場員それぞれに役割があります。各作業毎に責任者を任命し(腕章を付けて他の作業員と識別しています)、関係者が一丸となって日本一(世界一)のコンクリートが出来るよう頑張ります。
最初の作業は、散水作業です。型枠の汚れを洗出し、コンクリートの接合面、型枠に湿り気を与える重要なポイントです。
ポンプ車から生コンを打ち込んでいます。『押し込むように、空気を追い出すように』、バイブレーターと呼ばれる高周波の振動工具と型枠を『ドンドン』と木槌で下から上へたたき、コンクリートを丁寧に隅々まで充填させることで、ひび割れが生じにくい、密度の高いコンクリートを作り出します。
コンクリートの打設は、チームワークと手際の良さ、そしてそれぞれの場所に配置された作業員1人1人が与えられた役割を果たすことが勝負になります。

- 一般的に、バイブレーターは振動部分の直径が40mmのものが使用されています。強度を出すために使用する硬いコンクリートは、流動性を確実に高めながら打ち込み作業をしなければいけません。そこで、当社では直径40mmのものと比べて効力が1.5倍の直径50mmのバイブレーターを使用します。さらに、型枠へ生コンを流し込む前にバイブレーターを可動させておくといったところまで気を遣い、50mmのバイブレーター3台掛かりで打ち込み作業を進めていきます。威力があるだけでなく広域を振動させることが出来るので、作業も効率的になります。しかし硬いコンクリートはバイブレーターを掛けすぎてしまうと、コンクリート内部にピンホールと呼ばれる“小さな気泡”が発生してしまいます。効力が上がるとはいえ、作業はとても慎重でなければいけないのです。しかも50mmのバイブレーターを使用し施工するためには、施工図面を細かくチェックすることも欠かせません。なぜなら、鉄筋の間に直径50mmのバイブレーターが入るためのスペースが確保されているか、コンクリートの壁厚が十分か、確認する必要があるからです。施工方法に自信があるからこそできる、施工会社ならではの提案も積極的に行えるように、心がけております。
型枠内に生コンを充填して、一般的にはここで押えの作業に進む事になりますが、当社ではここでもうひと手間掛けて行きます。

生コン充填後しばらくすると、コンクリートの内部には、目に見えない細かい傷『水ミチ』が無数生じています。そのままにして硬化すると、ひび割れが生じる原因の一つになるのです。
『水ミチ』を消し去るのが、最振動締め固めです。充填後一定の時間を経過してから柄の長い棒状のバイブレーターを下階打継面まで挿入しゆっくり引き、コンクリート内にある水や空気を除去します。バイブレーターを挿入する間隔がポイントとなり、熟練した作業員が慎重に作業を進めます。
また、床面は乾燥収縮ひび割れが最も生じやすい部分だと言うことをご存知でしたか。
壁面に比べ、上部からの荷重がかからないため、密度が小さくなりやすく、壁面のように型枠で囲われていないことから、外部にさらされて、乾燥しやすい環境にあるからです。当社は、入念なならし作業と加圧作業を実施することで、対策をとっています。

床面を締め固めるためコンクリート表面の『気泡や分離した水』を、作業員の足で踏み固め水や空気を追い出します。踏み残しが無いように整列して『イチ・ニイ・イチ・ニイ』歩幅を狭め歩きます。更に電動ダンパーと呼ばれる工具を使用し、表面の密度が大きく強固なひび割れの生じにくいコンクリートを作ります。
打設の最終工程は、2度の金ゴテ押さえです。
左官工の腕の見せ所。体重を鏝にのせ、加圧しながらコンクリート表面の凹凸を解消して、コンクリートの打設工程が完了します。

- 一般的な施工方法では、凹凸を解消するために金ゴテ仕上げを行うのは1度でした。しかし当社ではコンクリート表面まで密実なコンクリートに仕上げるために、2度の金ゴテ押えを行なっています。1度目はコンクリート表面に残った空気と分離した水を更に押し出すため、2度目は強度不足の原因にもなるコンクリート表面の凹凸を解消するためです。1度金ゴテ押えを行なうだけでも大変な作業ですが、2度行なうことでコンクリート表面を硬く仕上げることができ、“乾燥”から発生するひび割れを予防することにも繋がります。更に、打設当日又は翌日に、レイタンス※の処理(止水板に頼らず、上下のコンクリートを一体化させるため)を確実に行っています。中島建設はあえて手間を掛けることで、徹底した良質なコンクリート造りを心がけています。
(※)レイタンス:コンクリートから浮いてくる不純物で、鍋料理の時の“アク”のような物です。どのようなコンクリートからでも出てきます。“アク”は取り除きますよね?しかし、一般的にレイタンス処理を行わない現場がほとんどなのです。
A. 冠水養生
その名の通り、打ち込んだコンクリートを冠水させる作業です。「こんなことして大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、冠水させない方が大問題なのです。なぜでしょうか。

- 当社では、木造の基礎部分、鉄筋コンクリート造の屋上部分に、必ず実践する「養生作業」です。セメントと水をゆっくり「硬化」させ丈夫なコンクリートに仕上げるために、丸2日間打ち込んだコンクリートを冠水させて、「硬化」を促進させます。お豆腐を水につけて乾燥を予防することと似ていますね。時間が掛かる作業であってもコンクリート表面のひび割れを予防するための、大切な作業なのです。
B. 散水養生
型枠にも散水します。

- 打ち継ぎ作業の前後に、型枠へ散水しコンクリートの乾燥を防ぐ「養生作業」です。また気温が高い夏場にも行なう作業です。暑い夏場はセメントと水の反応が急激に起こるため、反応が十分でないまま「硬化」が終了してしまうからです。「硬化」をゆっくり進ませ、十分な強度が出るよう水を撒き温度を一定に保ちます。
C. 加熱養生
コンクリートは温度に敏感です。気温が低い時はヒーターや毛布で暖めます。

- 気温が低い冬場にコンクリート内部の水が凍ってしまうと、コンクリート自体が膨張しひび割れを起こしてしまいます。それを防ぐためにヒーターを使用し、間接的にコンクリートを暖めます。それと同時に、温風からの乾燥を予防するための「散水養生」も行ないます。また開口部をシートで覆い、コンクリートに直接冷たい外気が当たってしまわない様に予防もしています。
D. コンクリート養生
型枠を取り外した後のコンクリートには、乾燥を予防する為の養生を行う事が、コンクリートの最終的な品質を決めると言っていいほど大切な役目となります。当社では建物の規模や目的に合わせて、2種類の養生方法を使い分け、コンクリートを湿潤な状態に保つ様に、乾燥から守る対策をとっています。

- 養生は、コンクリート表面にガラス質を構築させ、耐久性の高いコンクリートをつくるうえで絶対不可欠な事です。私たちは、2種類の方法から建物に適した養生方法を選択し、コンクリートを乾燥からシャットアウトしています。
- ※ 「ビニールシート養生」保湿パック効果 (比較的に面積の小さい建物や木造の基礎など)
脱型後すぐに露出したコンクリート表面に十分に散水を行い、その水が乾かないうちにビニールシートですき間なくピッタリと保護することで、コンクリート表面から水の蒸発を防ぎ、ひび割れを予防します。 - ※ 「水ガラス養生」保湿クリーム効果 (面積の大きい建物や駐車場、工場の床など)
脱型後すぐに露出したコンクリート表面に、保湿養生効果を持つ水ガラスを塗布します。コンクリート表面にケイ酸カルシウム層とエマルジョン被膜が生成され、保湿養生効果を発揮します。保湿養生を行うことによって、表層の強度をさらにアップさせます。
